縄文石笛（薬石製） [14YI077]

縄文後期（四千〜三千年前）の青森県六ヶ所村・上尾駮遺跡出土のヒスイ石笛（写し）です。
出土品は緑色のヒスイ製ですが，姫川薬石（流紋岩）で作ってみました。

天然素材で手作りしているために出土品とは若干寸法は違っていますが、ヒスイ石笛の硬質な音に対して薬石石笛は若干柔らかい音色がします。
２０１４年以降は、石笛仙人こと守山鷲声さんとの交流で、楽器としての完成度が向上して、より純粋な音色となりました。

吹き方の変化だけでなく、貫通孔と直交する貫通小孔を指で操作するだけでも五段階に音階が変化できる元祖オカリナです。
寂びた低音から驚くほどの甲高い高音までの広い音域を持ち、まるで能管を想わせるような石笛で、鈴を転がすような倍音も愉しめます。
守山鷲声さんは、この石笛で「ねんねんころりよ」まで演奏しています。
縄文の音色をお愉しみください。

孔直径；8mm×深さ53mm（貫通孔）
指孔；貫通孔と直交する直径5mmの小孔（両面の２個）
基本キー；E　（技術次第で１オクターブ超えの広い音域を持つ）