ぬなかわ姫の玉つくり工房が千七百年の時を経て復活した「ぬなかわヒスイ工房」

蛇紋岩ベンガラ彩色縄文石笛Neo(参考品) [15I050]

蛇紋岩ベンガラ彩色縄文石笛Neo(参考品) [15I050]

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商品詳細

縄文石笛を改良した縄文石笛Neoの三作目は、蛇紋岩に自家製のベンガラで縄文文様を彩色した石笛です。
元になっている石笛は、縄文後期(四千〜三千年前)の青森県六ヶ所村・上尾駮遺跡出土のヒスイ石笛ですが、孔直径を8mmからより息が吹き込みやすい12mmにしてある事と、指孔を実物より大きく縦長にした事で音階変化によりバリエーションが付けられるようになり、これまでの石笛の概念を越えた現代版の縄文石笛が誕生しました。それくらい革新的な石笛です。

上尾駮遺跡の出土品は緑一色のヒスイ製ですが、蛇紋岩で作りましたので安価になっています。

糸魚川の蛇紋岩は、旧石器時代から石斧の素材として各地で珍重されており、縄文時代には土壙墓から副葬品としての出土例もありますので、その優秀な切れ味から霊力ある石器として威信財にまでなっていた事が報告されています。


描かれた文様は、縄文時代に土器や御物石器に多用されている雲形紋のバリエーションで、後にアイヌ文様に引き継がれていったと思われますが、線刻した後に自家製のベンガラを塗ってあります。
ベンガラは酸化鉄を含む鉱物から精製される縄文以来の赤い顔料で、現在でも日本画や京都の町屋や神社仏閣などの建築塗料として使用されています。
赤は血の色、太陽の色、炎の色ですから、古今東西で生命力を象徴する魔除け色とされてきました。
小説「赤と黒」の赤は軍服の色、緋縅の甲冑は勇者の証し、ウルトラマンだって赤い(笑)
外国人に奇異に映る神社の鳥居の赤は、魔除けの意味。
使用したベンガラは、自分で糸魚川中を探し回って集めた縄文式顔料素材の中から、最も綺麗に赤が発色したベンガラ原石を、手間暇をかけて精製した貴重なベンガラです。

*天然の顔料を使用しており、通常の石笛演奏には差し支えない程度の強度と若干の耐水性はありますが、強く擦ったりお湯で洗ったりすると顔料が取れる可能性があります。

吹き方だけでなく、貫通孔と直交する小孔を指で操作すると、指の操作だけで音階が変化できる元祖オカリナです。
寂びた低音から驚くほどの甲高い高音までの広い音域を持ち、まるで能管を想わせるような音色です。
縄文の音色をお愉しみください。

・吹き方の基本
右手;右手中指で中央に開いた音階調整の指孔を塞さぎ、右親指でその裏側をつまむ。
左手;左親指の腹に石笛を乗せる事で縦の貫通孔の底を塞さぎ、左人差し指を石笛に添える。

(1)最初は貫通孔と指孔を塞いだまま吹く角度を探ってみて下さい。
(2)音が出るようになったら、指孔を微調整して音階変化を付けてみて下さい。
(3)慣れたら貫通孔の底を押さえた左手親指をずらしたり、開けてみたりして下さい。
*指孔と貫通孔を全閉すると超低音が出ます。(5度のA・950HZ前後)
 指孔と貫通孔を全開すると超高音が出ます。(7度のE・2600HZ前後)

・音色の特徴
詫びた低音を基本として、指孔全閉で極低音から、全開で超高音の驚きの広音域が愉しめます。
そればかりか縦長で大きい指孔のお蔭で開閉の微調整の幅が広くなり、半音調整どころか石笛の概念を越える不思議な音色が愉しめるようになっています。
ただ西洋音階の曲を演奏するとなると、かなり練習が必要でしょう。
縄文遺跡や海や山で、自然に移ろう音階変化に身を任せた即興演奏を愉しみたい石笛です。

孔直径;12mm×深さ60mm(貫通孔)と直交する直径12×9mm(指孔)・裏に直径5mmの指孔
基本キー;幽玄的な6度のD(1200HZ前後・技術次第で2オクターブ近い広い音域を持つ)

商品詳細

寸法;縦×幅×厚み(mm) 60×27×25mm
材質; 糸魚川産蛇紋岩

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