訳アリ赤碧玉石笛（Knobさん孔・只見川産） [21I008]

「ウルトラセブン」のオープニングを思わせる（古っ）サイケな外見を持つ、福島県只見川上流域の赤碧玉で作った石笛です。
残念なことに、吹き孔を穿孔する際に真正面にあった石目が成長してしましたが、樹脂を含入して完成させたので格安販売。
コンクリートの上に落とさない限りは割れる心配はありませんのでご安心ください。
Knobさん孔で円やかな音色です。


ぬなかわヒスイ工房の石笛をコピーする業者は多いのですが、こんな手間暇をかけた仕事は真似できないでしょう。
量産品のコピー石笛では真似できない優美な曲線デザイン、研磨をお楽しみ下さい。

原石について
糸魚川産の赤碧玉に比べると非常に硬く、ヒスイ石笛の倍以上の加工時間がかかりました。
その分、硬質な音色です。
福島県只見川産の場合は黄色が入る特徴があるそうで、透明な石英部分に黄色と赤が入り込んでいる様が、天地開闢のビッグバンを想わせる姿です。


赤碧玉のモース硬度はヒスイより硬い７もあり、硬い上に欠けやすいので加工は困難ですが、鮮やかな赤は生命力の象徴とされたようで、弥生時代以降から勾玉や管玉などに加工されてきました。
佐渡産の赤碧玉は「赤玉」、出雲地方では「玉造石」とも呼ばれ、古代から珍重されてきました。


音色などの特徴
のびやかで澄んだ高音が特長的
倍音成分が豊富で、リーンという鈴を転がすような倍音が愉しめる
楽曲演奏をするより瞑想や即興演奏向き。
神社や自然の中で、無心に吹いてみたい石笛です。

基本キー；A６
音域；C6〜D7（１オクターブ）

石質；石目があるが充填されており、割れることなく結晶は緻密。
透光性；石英部分は透光する。
孔寸法；φ13×深さ26mm