Knobさんモデル「倍音キング」三色ヒスイ石笛（Knobさん孔仕様） [21I030]

お求めやすい価格に抑えたKnobさんモデルのヒスイ石笛ですが、極端なうす造りのために芳醇な倍音を持つ石笛のみに冠する「倍音キング」の称号を与えました。
三色ヒスイとは、黒ヒスイに緑や白が混じったものです。
一般的な人工石笛の吹き孔は円柱形をしていますが、デイジュリドウと石笛演奏家として活躍するKnobさんから、天然石笛と同じ形状の丸底になった試験管状孔の石笛を作って欲しいとの要望を受けて開発したのが、Knobさんモデルです。
円柱孔と試験管状孔に優劣がある訳ではなく、円柱孔は力強い音色で音域が若干広い特長があり、試験管状孔は円やかな音色という特長があります。

余談ですが、巷に溢れる石笛の多くは、原石に孔を開けやすい位置に吹き孔を開けっぱなしにしててあるだけですので、好きにくい形状であったり、穿孔具の中空ドリル痕の凸が孔の底に残っていたり、内部壁面に荒々しい条痕が残っています。
これでは吹き込んだ息が乱流となりますので、音程が一定しない雑味の多い不愉快な音色となってしまいます。
要するに「吹けば音が出る」だけの「孔をあけたヒスイの塊り」というレベルですので、これではご神事で使う宗教家やプロの演奏家には満足して頂けません。
また石笛表面も傷取り研磨程度で売られていますが、中には切削傷がそのまま残っているものまであります。

ぬなかわヒスイ工房では傷取り研磨の後に中研磨、仕上げ研磨、鏡面仕上げをしているのは、「孔をあけたヒスイの塊り」から「ヒスイ製の石笛」に産まれ変わっていく大事な工程だと認識しているからです。

そこで値段を抑えるために成形・研磨しやすいシンプルなデザインにして、しっとりした艶の中研磨に止めてありますが、もちろん吹き孔もきちんと研磨してあります。

量産石笛には真似できない吹き易さ、音色、、音域の広さ、デザイン、研磨、なにより存在感をお楽しみして頂けると自負しています。


音色
可愛らしい外見に関わらず、芳醇豊富な倍音を持つ音色。
イ〜ンという倍音が全音域で響く。
透明感あるもストレートな中音域が特長的。
操作性が非常によく、可愛らしい小鳥のさえずりから、狼の遠吠えや寒風吹きすさぶモガリ笛を思わる切ない音色が容易に吹きこなせます。
何時までも吹き続けたくなる音色。
倍音中毒にご用心！（笑）

音域；A５〜C７（１オクターブ強）

基本キー；A６

孔寸法；φ13×深さ28mm（直孔タイプ・Knobさん孔）

色合い；黒と白の鱗模様に、鮮やかな緑が浮かぶ
　　　　
透明度；普通

石質；結晶は細かく緻密で堅牢。