縄文時代の石笛

2020年版上尾駮遺跡出土モデル縄文石笛(大サイズ・姫川薬石製) [21I0036]

2020年版上尾駮遺跡出土モデル縄文石笛(大サイズ・姫川薬石製) [21I0036]

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商品詳細

縄文後期(四千〜三千年前)の青森県六ヶ所村・上尾駮遺跡出土のヒスイ石笛をモデルにした石笛です。
この個体は、吹き孔の直径を実物の8mmから息を吹き込みやすい9mmに変更してあります。
このことで縄文石笛の欠点でもあった音の不安定さが解消され、演奏に集中しやすくなっています。
オリジナルより音域は狭くなりましたが、でたらめに吹いても実用音域の範囲に音程が纏まってくれていますので、演奏しやすい石笛となりました。
*中級者以上向けです!

長年に渡り上尾駮の縄文石笛を作ってきたものの、実は大小の二つがあり、これまでは孔の深さが53mmの小サイズしか作っていませんでした。
そこで一念発起して、孔の深さが85mmもある大サイズの孔を開けることのできる特注工具を発注、大サイズの加工に成功したのです。
吹いてみてびっくり、これまでに無い芳醇な倍音特性と不思議な音色!
石笛を持った手にビリビリと振動が伝わってくる、ものすごい可能性を秘めた石笛が誕生しました。

出土品の実測図そのままを忠実に再現すると石笛として吹き難くなってしまいますので、2019年からは実測図を参考にして上で原石の持ち味を活かしたデザインとしましたが、2020年からは深孔の吹き孔を精度よく短時間で孔を開けることのできる特注工具の独自開発の成功により、より吹き易くアップデートした上に値下げできました。
市販の孔開け工具では、精度を出すのに大変手間暇がかかり、途中で割れてしまうリスクもあったのですから、これは大きな進歩。

驚異的な2オクターブの音域を持つ縄文の音色をお愉しみ下さい。



出土品との違い
(1)素材
出土品は不純物が多い柔らかそうな緑系の糸魚川ヒスイ製ですが、姫川薬石(石英斑岩)製です。
(2)形状と寸法
実際の出土品は原石に多少の加工を加えただけの不定形ですが、そのままの複製ですと大変に吹き難い上に売り物にならないために、丸みを帯びた直方体に作ってありますので、若干寸法が異なりなす。
(3)指孔の数
出土品は長軸方向の貫通孔のほぼ36%の位置に、指孔らしき短軸方向に直交した貫通孔があります。つまりは石笛表面の裏表に1個づつの指孔があります。
しかし裏側の孔を指で押さえることが難しいというご意見もありますので、あえて貫通させずに片側にだけ開けてあります。
ご要望があれば出土品と同じく反対側にも孔を開けます(+3,000円オプション)
(4)孔の断面形状
出土品は左右から片側穿孔をして貫通させているために孔の断面が円錐台状です。超絶的な技法ですが失敗のリスクが高く、また石笛としての精度が出ませんので片側穿孔で円柱状の孔にいてあります。

あくまでも出土品の構造と寸法に準じた現代人作った縄文テイストの石笛ですので、その点をご了承をお願い致します。

縄文時代の石笛をネット検索すると、ヒスイ製大珠を石笛と誤認した情報が多いのですが、考古学的に石笛と報告されている石笛は、この上尾駮遺跡出土の他にごく少数です。

大珠を石笛のように吹く事は可能かも知れませんが、有孔鍔付き土器が太鼓であるという説も含めて、音が出れば楽器であると断定する事はできません。
私はネットで縄文時代の石笛とされる出土品は出土状況や形状から大珠であると推測していますし、片っ端から当該遺跡の考古学者に問合せて実測図も取り寄せて検討しましたが、考古学者たちも私と同意見でした。
こういった推測については慎重でありたいと思います。


ご予算に応じてヒスイ製石笛のご注文も承ります。

演奏方法について
吹く角度や息の強弱だけでなく、指孔と縦軸方向の孔を指で開閉させて音を買えることができます。
最初は底側と指孔を押さえて音が出る角度を探ってください。
どちらを上にすればいいの?と聞かれますが、吹き易い方で結構です。
また指孔も吹くことが可能で、音も悪くないですから自由に遊んで好みの演奏方法を見つけていただけたら幸いですし、独自の演奏方法を見つけた方は是非とも教えてください。交流の輪が広がっていけば嬉しいです。
音さえ出れば、でたらめに指の開閉をするだけで不思議な音階のようなものが出ますが、演奏の詳細は石笛仙人こと守山鷲声さんのYouTube動画をご参照ください。

YouTube動画アドレス
https://www.youtube.com/watch?v=i2MbgUjQxtA



驚異的な音域を持つ祖オカリナです。
低音〜中音域ではっきりと聴こえるピーという倍音とワ〜ンという複雑な倍音が混じってハーモニーとなり、普通に吹いているだけで瞑想状態になるような感じです。
霊感商法みたいなのは嫌いなのでスピリチュアルなことは書きたくないのですが、集団瞑想で輪になって聖音オウムを唱えた時のような、音の輪に包まれるような不思議な感じがしました・・・あくまでも個人の感想です(笑)
この石笛には能動的な演奏スタイルは望めません。
吹き続けているうちに自然と音色が変わっていく受動的な音遊び、倍音浴こそ似つかわしく、これほど長い時間ただ音を愉しんだ石笛はなかったくらいです。



孔直径;10mm×深さ83mmの長軸方向の貫通孔と、指孔と推測される直交する直径6。5mmの貫通孔
    (息が吹き込みやすいように吹き口部分は若干広がっています)

音域;F5〜B6

基本キー;G5(技術次第で1オクターブ以上の音域を持つ)

石質;練れて緻密。

色合;オーカー地に赤茶色が浮かぶ。

透光性;ない

商品詳細

寸法;縦×幅×厚み(mm) 85×47×27mm(出土品と若干寸法が違います)
材質; 姫川薬石(糸魚川産石英斑岩)

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