勾玉

長者ヶ原遺跡出土「牙上勾玉」モデル 縄文勾玉(38mmサイズ・黒ヒスイ製) [23m0201]

長者ヶ原遺跡出土「牙上勾玉」モデル 縄文勾玉(38mmサイズ・黒ヒスイ製) [23m0201]

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商品詳細

縄文時代の勾玉の代表ともいえる、長者ヶ原遺跡出土の牙上勾玉(きばじょうまがたま)を90%サイズダウンして黒ヒスイでつくったらいい感じの縄文テイストとなりました。
6,000年前の前期出土ですが、この時代の勾玉はヒスイではなく滑石製であり、牙玉由来の形といった印象を持ちます。ヒスイ製の胎児形の勾玉つくりが本格化するのは3,000年前の晩期からですが、その間のほぼ3,000年間は大珠ばかりつくられて勾玉の出土がなくなる断絶期ですので、ひとくちに縄文時代の勾玉は胎児形とはいえません。
お求めいただいた場合は、参考例のようにウッドビーズをつかった横向きの飾り方で納品します。


石質;堅牢緻密
色合い;白地に黒の縞模様
透光性;黒ヒスイは透過しにくいが、白地の部分は非常によい
金具;なし
紐;長さ調整ができる蝋引きコットン紐サービス(こげ茶・黒の選択可能)


ぬなかわヒスイ工房では、現在のヒスイ加工では当たり前につかわれている自動のバレル研磨機は使用せず、平面研磨機による地道な手作業品ですので、乱反射してギラギラ光るバレル研磨製品とは異質な、しっとりとした上品な光沢だと自負しております。


「色のいいヒスイならカタチと研磨はどうでも売れる」と同業者から聞いたことがありますが、どんなヒスイであっても私にとってオンリーワンの愛すべき存在で、一期一会の覚悟で徹底的に作り込み、紐孔の縁や内部まで研磨しています。
ちなみに研磨にも種類があり、多くのヒスイ職人が仕上げで使っている自動のバレル研磨機の光沢は、ギラついた油脂光りが好みに合わず、じっとりと上品な光沢が出る平面研磨機での手作業をしています。


そもそも勾玉とはなんだろう?勾玉のカタチにさえなっていれば勾玉といえるのだろうか?
日々そんな自問自答をしていますが、なぜだかお客様から「ぬなかわヒスイ工房さんの勾玉(あるいは石笛)は、ずっと握っていたくなる」「美味しそう!」と、不思議な褒め言葉をいただきます。

勾玉をお求めいただいたご婦人から、歩きながら、電車に乗りながら、いつでも勾玉に触っていたいとブレスレットに仕立て直したものを見せていただいた時、涙ぐんでしまいました。

しかし、ずっと握っていたくなる勾玉の作り方など、私は知りません。
恐らくは・・・日頃から勾玉とはなんだろう?という自問自体にあるのではないだろうか?
大昔の人々が愛してきたヒスイ勾玉、すなわち日本の基層文化に触れたという共感がそう感じさせてくれるのだとしたら、ヒスイ職人冥利に尽きるというものです。
これは希望的観測ですネ。

*ご予算に応じてヒスイ原石を選びます・・・(オーダーは30,000円〜)


勾玉について
勾玉の形状については、牙玉説・胎児説・三日月説・釣り針説・玦状耳飾りリメイク説などがありますが、原型は旧石器時代からある獣の牙をペンダントにした牙玉であったようです。
やがて縄文早期後半(六千年前)の長者ケ原遺跡で胎児のような牙状勾玉が滑石で作られ、後期から晩期にヒスイ製の勾玉が作られるようになり、断絶期を経て弥生中期ころから北九州方面で定形勾玉が作られるようになりました。



商品詳細

寸法;縦×幅×厚み(mm) 38×17×6mm
材質; 黒ヒスイ(糸魚川産)

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