翡翠勾玉

極上ヒスイ・ペア勾玉「better falf」(20mmサイズ・シルバー八の字環つき・希少ヒスイのため値段はお問い合わせください) [23m0501]

極上ヒスイ・ペア勾玉「better falf」(20mmサイズ・シルバー八の字環つき・希少ヒスイのため値段はお問い合わせください) [23m0501]

販売価格はお問い合わせください。

在庫数 在庫なし

商品詳細

カップルのために厚めの勾玉を二つに割ってペアにしたのが「better falf」勾玉です。
現在は入手困難な透明感のある緑系のヒスイですので、お手数ですが値段はお問い合わせください。
実物は写真より綺麗な緑色です。
*ご要望があれば、オリジナル商品のシルバー製八の字環をつけます。

インド旅行中に知り合ったイギリス人の老夫妻のご主人から、「彼女はわたしのbetter falfです」と奥さんを紹介されて、自分よりよい片割れと相手を思いやる謙譲さに心打たれました。
帰国してから調べたら、「天国で一つだった魂がこの世に別れて産まれ、再び出逢ったのが夫婦」というプラトンの作った概念が元になってできた英単語で、ジョン・レノンの名曲「You are here」を連想して閃いたのが「better falf」勾玉!

別々に作ったペア勾玉ではなく、ひとつの勾玉を二つに割って作ったところがミソです。
結婚記念、遠距離恋愛の絆の品、熟年夫妻の記念日にいかがでしょうか?
ご注文は6万円からとなりますので、お気軽にご相談ください。

石質;石目なく堅牢緻密
色合い;淡い緑濃地に濃い目の緑の模様が雲のようにうかぶ
透光性;非常によい
紐;長さ調整ができる蝋引きコットン紐サービス(こげ茶・黒の選択可能)


◎ぬなかわヒスイ工房の勾玉
「色のいいヒスイならカタチと研磨はどうでも売れる」と同業者から聞いたことがありますが、どんなヒスイであっても私にとってオンリーワンの愛すべき存在で、一期一会の覚悟で徹底的に作り込み、紐孔の縁や内部まで研磨しています。
ちなみに研磨にも種類があり、多くのヒスイ職人が仕上げで使っている自動のバレル研磨機の光沢は、ギラついた油脂光りが好みに合わず、じっとりと上品な光沢が出る平面研磨機での手作業をしています。


そもそも勾玉とはなんだろう?勾玉のカタチにさえなっていれば勾玉といえるのだろうか?
日々そんな自問自答をしていますが、なぜだかお客様から「ぬなかわヒスイ工房さんの勾玉(あるいは石笛)は、ずっと握っていたくなる」「美味しそう!」と、不思議な褒め言葉をいただきます。

勾玉をお求めいただいたご婦人から、歩きながら、電車に乗りながら、いつでも勾玉に触っていたいとブレスレットに仕立て直したものを見せていただいた時、涙ぐんでしまいました。

しかし、ずっと握っていたくなる勾玉の作り方など、私は知りません。
恐らくは・・・日頃から勾玉とはなんだろう?という自問自体にあるのではないだろうか?
大昔の人々が愛してきたヒスイ勾玉、すなわち日本の基層文化に触れたという共感がそう感じさせてくれるのだとしたら、ヒスイ職人冥利に尽きるというものです。
これは希望的観測ですネ。


◎勾玉の仕立て方
ぬなかわヒスイ工房では、下記3点の中から仕立て方を選べますので、ご注文の際は明記してください。
詳細な画像は、説明欄の下の写真でご確認のほどを!
(1)勾玉に紐を通すだけの縦向き飾り(古代風)
(2)勾玉に紐を通して、捻じれ止めにウッドビーズを使用(一般的な横向き飾り)
(3)勾玉に紐を通して、捻じれ止めにテグス結び(一般的な横向き飾り)


勾玉の身に付け方には種類あり、現在は相手に向かって逆C字に見える横向き飾りが主流になっています。
これは東京帝国大学の考古学者が「勾玉の紐孔を穿孔し始めた側を表とし、それが判別できない両側穿孔の場合は逆C字の向きを表とする」とした考古学上の定義が、大正時代に出版された研究図書に記述されているのを見つけましたので、この最後の部分だけが広まって逆C字の横向きが表とされたようです。


しかし勾玉が縦向きの飾りになっている古墳時代の人物埴輪や、数々の出土品の状況などから、本来的には縦向き飾りであったと考えられています。
2018年に幕末期の蝦夷地探検家であった松浦武四郎が、明治期に蒐集した玉類243点を連ねて政策した「大首飾り」を明治維新150周年を記念してのレプリカを「松阪市立松浦武四郎記念館」から依頼されましたが、「大首飾り」も実物は縦向き飾りですので、少なくとも明治期までは縦向きであったようで、横向き飾りは大正時代以降であることが伺えます。


私は「これが正しい」とお客様に提示することはしたくはなく、勾玉の飾り方はお客様のお好み次第の選択式を採用しており、逆C字向きが正しいと思い込むのではなく、その日の気分でC字向きに首にかけてもいいと考えております。

そんな訳で、古典的な縦向き飾りは誰でも紐を簡単に交換できるというメリットがあり、現代的な横向き飾りは縦向きよりでっぱりが少ない分、日頃から身につけるお守りに最適で、ビジネススーツの下でも目立たないというメリットがあることをお伝えしています。

ただし、紐の素材に関係なく、毎日身につけていると二年くらいで紐は切れてしまいますので、横向き飾りの時は紐が捻じれないためのビーズを通すか、テグス結びで捻じれ止めにする必要があります。

*特にコメントがなければ、縦向き飾りでお届け致します。

◎勾玉について
勾玉の形状については、牙玉説・胎児説・三日月説・釣り針説・玦状耳飾りリメイク説などがありますが、原型は旧石器時代からある獣の牙をペンダントにした牙玉であったようです。
やがて縄文早期後半(六千年前)の長者ケ原遺跡で胎児のような牙状勾玉が滑石で作られ、後期から晩期にヒスイ製の勾玉が作られるようになり、断絶期を経て弥生中期ころから北九州方面で定形勾玉が作られるようになりました。





商品詳細

寸法;縦×幅×厚み(mm) 20×14×5mm(1個)
材質; 糸魚川ヒスイ

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