ヒスイ石笛

姫川薬石製コンビネーション石笛(円柱状孔・二孔) [2310604]

姫川薬石製コンビネーション石笛(円柱状孔・二孔) [2310604]

販売価格: 33,000(税別)

(税込: 36,300)

在庫数 在庫なし

商品詳細

二つの異なる直径の吹き孔をもちますので二倍たのしい赤茶系の姫川薬石製の石笛です。
初心者にも吹きやすいように孔直径を14mmとした結果、操作性がよく音域も広い上級者も満足して頂ける石笛のスペックとなりました。原石の姿を活かしたウネル立体造形は、ぬなかわヒスイ工房ならでは。
姫川薬石は多孔質なので若干の浄化作用があるようですが、放射線やコロナウイルス除去に効果あるパワーストーンという噂は、霊感商法もどきのデマで、鉱物学的にも理化学的にもまったく根拠はありません・・・念のため。


佳い音色と吹きやすさ、広い音域と姿を目指した人工石笛なら、プロ演奏家から評価されて当たり前のことです。
しかし一般のお客様から「握っているだけで気持ちいいので、寝る時も握っています」「職場で疲れたらトイレに隠れて石笛を握って癒されています」と、楽器としての性能以外でお褒めの言葉を聞くことがままあり、これは職人冥利というもの。
石笛のスペック、姿の他に、手にした時の心地よさは愛着をもっていただくうえで重要な要素で、愛着がわけば大事にするし、愛着こそが佳い音を導き出します。
安いだけの量産品では味わえない石笛をご堪能いただだけたら幸いです。

◎石笛の仕様
月夜に吹きたい落ち着いた音色。シューという倍音成分が心地よく、神社の奉奏にぴったりな石笛
何時までも吹き続けたくなる音色ですので、倍音中毒にご用心!(笑)

(1)孔寸法;φ14×深さ24mm(直孔タイプ・円柱状孔)
音域;F5〜C7(1オクターブ半)
基本キー;C6(しっとりした中音)

(2)孔寸法;φ10×深さ20mm(直孔タイプ・円柱状孔)
音域;C6〜C7(1オクターブ)
基本キー;F6(落ち着いた高音域が特徴的)

色合い;オーカー地に濃い海老茶の雲が浮かぶ
透明度;ない
石質;節理はあるが充填されているので割れる恐れはない。

◎円柱状の孔とKnobさん孔の違いについて
一般的な人工石笛の吹き孔は円柱状になっています。
ぬなかわヒスイ工房の石笛の吹き孔は、円柱状とKnobさん仕様の試験管状孔の2種類を作り別けています。

2020年に友人であるデイジュリドウと石笛演奏家として活躍するKnobさんから、天然石笛と同じ丸底になった試験管状孔の石笛を作って欲しいと開発したのが、Knobさんモデルです。
ちなみに天然物の石笛には火山岩のガスが抜けてできタイプ、粗い結晶が抜け落ちたタイプもありますが、これらの孔は不定形ですので佳い音色がすることは稀です。

最も多いタイプはヤドカリなどの穿孔貝が巣穴にするために体を回転させながら開けた孔ですので、断面形状は円形で、底は半球状になっているために吹き込んだ息に乱流が生じにくい特長があり、石笛として愛用されている天然物はこのタイプです。

円柱孔と試験管状孔のどちらかに優劣がある訳ではなく、同じ孔の直径と深さで比較すると円柱孔は力強い音色で、容積があるために音域が若干広くなる特長があり、Knobさん孔は天然石笛に近い円やかな音色という特長があります。


◎一般的な市販品とぬなかわヒスイ工房の石笛の違い
一般的な人工石笛の多くは、原石の孔を開けやすい位置に吹き孔を開けっぱなしにしててあるだけですので、好きにくい形状であったり、吹き孔の底に中空ドリル痕の凸が残っていたり、内部壁面に荒々しい条痕が残っています。
これでは吹き込んだ息が乱流となりますので、音程が一定せず、雑味が多い耳ざわりな音色となってしまいます。
要するに吹けばピーと音が出るだけのですので、これではご神事で使う宗教家やプロの演奏家からは「孔をあけたヒスイの塊り」としか評価されません。

また石笛の表面も電動工具の切削傷がそのまま残っているものまであります。
ぬなかわヒスイ工房が研磨を徹底的にする理由は、「孔をあけたヒスイの塊り」から「ヒスイ製の石笛」に産まれ変わっていく上で必要な工程だと認識しているからです。

もちろん小さすぎると息が安定して吹き込めませんので、「持ちやすく・息が吹き込みやすい」形状と寸法も大事ですし、愛着のわく姿であることも大事です。
余談ですが、カーネギーホールで石笛を演奏した実績のある横澤和也さんから、「あなたの石笛は人工であっても天然石笛といってもいいですよ」と評価されたのは、迷いながらも石笛を作り始めて4年目くらい。正直ほっとしました。


◎そもそも石笛とは?
古神道や修験系などでご神事に使われるのは天然の石笛ですので、人工石笛は邪道だとする人もいます。
しかし考古学で石笛と報告されているのは、縄文時代出土の人工石笛が数例あるだけなのです。
ネットには縄文時代の石笛とする情報があふれていますが、残念ながらそのほとんどは根拠もなくヒスイ大珠を石笛と紹介しているか、それらの孫引きだったりします。
ためしにそれらのサイトに石笛とする根拠や詳細情報を問合せてみてください。わたしは何度も質問メールをしてますが、返信されてきたためしはありません(笑)

また縄文遺跡から天然の孔あきの石が出土することも稀にありますが、単に「穴開き石」としか報告されません。
それは安産や子孫繁栄を願う呪具であった可能性や、珍しいから拾ってきたのかも知れず、実際の用途は推測の域を出ないからです。
ましてや遺跡の表土から拾った孔の開いた石が、縄文時代の石笛とするのはあまりにも安易な考えで、河川の氾濫で流れてきた可能性もあります。
私が考古学者たちと交流して地道に調べた石笛の考古学的な情報は、すぐに同業者にコピーされますので詳細は書けませんが、もっと石笛とはなんだろう?上手に吹けるようになるには?とご興味のある方は、守山鷲声さんが運営する「石笛倶楽部」のサイトをご参照ください。
石笛倶楽部のURL;http://moriyama-shusei.jp/iwabue-club/iwabue-club1.html

商品詳細

寸法;縦×幅×厚み(mm) 47×47×34mm
材質; 姫川薬石(糸魚川産の流紋岩)

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