渦巻き文線刻・縄文デザイン石笛（蛇紋岩製・指孔付き・円柱状孔・ペンダント仕様） [23I0705]

野太い縄文風の線刻を施したペンダント仕様の石笛です。
使用原石は糸魚川の縄文人が石斧をつくっていた蛇紋岩で、スリ傷のように見える白い部分は針状結晶部部分です。
蛇紋岩は蓄熱性が高く、昔から懐炉や民間療法の温石（おんじゃく）として利用されていました。加賀藩の前田公が参勤交代で糸魚川宿で腹痛となり、糸魚川名産の温石を試したところたちまち快癒、感激した前田公が徳川将軍に献上と文献にあります。
音質の特徴
憂愁を帯びた落ち着いた高音〜中音域が特長的で、指孔解放で超高音域となり払い浄め的な音色に変化する。
吹いているだけで心地よい芳醇な倍音。
ウグイスのような可愛らしい音色ですので、小鳥と交信して遊べます。
吹き方を一定に保ち、指孔の開閉を微調整するだけで音階のようなものが作れますので、能管っぽい演奏が愉しめます。

参考基本キー；F６
参考音域；B5〜F７（１オクターブ半）
石質；非常に緻密
透光性;ない
色合；漆黒地に銀色がかった針状結晶が浮かぶ
革紐：蝋引きコットン組紐サービス
2
孔寸法；φ12×深さ23mm

ぬなかわヒスイ工房の石笛は、吹き孔・紐孔・指孔の全てが研磨されています。量産品では真似できない研磨と微妙な曲線と研磨をお愉しみいただけます。
異形の石笛ですが１オクターブ半もの広い音域と、抜群の操作性、石笛自体が共鳴した芳醇な倍音を持ちます。
ちなみに笄とは結髪を整える器具ですが、出土品は中央に二個の小穴があいた上下がシンメトリックな形状ですので、小穴に紐を通して回転させることで風切り音を出す松風独楽（ブンブン独楽ともいいます）の方が近いようにも見えます。


アクセサリーやお守りとして持ち歩ける大珠風のペンダントタイプですが、１オクターブを超える全音域でも鈴を転がすような倍音が響きます。ライブ用石笛としても最適。

ぬなかわヒスイ工房の石笛は、プロ演奏家からのご注文も多いのですが、「息が吹き込みやすい形状・ビビリ音の排除・音域が広い」というプロからのご要望は、すなわち初心者でも吹き易い石笛という考えを基本にしていますので、どなたにもお勧めできます。