指孔付きネフライト石笛（軟玉ヒスイ） [15Ｉ019]

音階調整の指孔のあるネフライト（軟玉ヒスイ）の石笛です。
縄文時代の土笛に開けてある音階調整用の指孔にヒントを得て、石笛初心者でも簡単に音階調整が可能となった画期的な石笛です。


ヒスイには硬玉ヒスイと軟玉ヒスイの二種類があり、それぞれ組成が違う鉱物です。
軟玉ヒスイの鉱物名はネフライトですが、質の良いネフライトは、下手な硬玉ヒスイより余程に透光性があって綺麗ですし、糸魚川でも滅多に拾えません。

しかし「軟玉ヒスイ」という名前のためか、硬玉ヒスイに比べると宝石としての価値は不当に評価が低いのです。
また針状結晶を持つ故に加工が難しいために、ヒスイ加工職人さんも手を出しません。

しかしネフライトは、石器素材として非情に優秀であり、縄文時代には糸魚川産ネフライトが石器として遠隔地まで運ばれて、時にはその美しさ故に玉斧として権威の象徴やお守りとして珍重されていました。
近年までパプアニューギニア山岳部では、石斧として使用されていました。
古代人のように素直な目で見て頂くと、ネフライトは非常に美しい鉱物ですから、もっと評価を高めたいものです。


石質；結晶は緻密で均一。
透光性;非常に良い。
音色；太くて寂びた音色で鎮魂的な印象
本キー；Ｃ〜Ｆ（音域が広く演奏向き）
孔寸法；φ14×深さ27mm
＊革紐・ビーズはサービス