アンチゴライト石笛（指孔付き） [15I043]

蛇紋岩の仲間のアンチゴライト？らしき指孔付き石笛です。
糸魚川産の蛇紋岩類で作られた石器は、ヒスイ以上に広範囲の縄文遺跡から出土していますが、副葬品として埋葬されてもいますので、実用品としてではなくその切れ味抜群の素材から霊力ある威信財としての価値もあったようです。
完成した蛇紋岩の石笛を石に詳しいヒスイ関係者に見せても、誰もが「なんて石？」と蛇紋岩だと分からないのですが、蛇紋岩の原石は見栄えしなくても丁寧に研磨すると黒光りする地に蛇紋が浮かびあがる綺麗な石なのです・・・蛇紋岩を美しい石と認めて加工しているのはぬなかわヒスイ工房だけ。
ところがこの石笛は、見慣れた蛇紋岩と違って黒地に緑の斑が入る珍しいタイプ。
鉱物に詳しい知人によると、緑の部分はアンチゴライト（葉蛇紋石）であるとの事。
純粋なアンチゴライトは宝石として流通しているそうで、確かに緑の部分は太陽光を透過して綺麗で見慣れた蛇紋岩とはまったく違いました。
ただし鉱物名は正式な鑑定を受けた訳ではなく、独自調査ですので違う可能性はあります。

縄文遺跡や杜で吹いてみたいデザインの石笛です。

音色
低音域の6度のＣから高音域の7度のＣまで掠れたシ〜ンという倍音が全音域で響き、幽玄な音色が特長的。もっとも心地よいのが静かに息を吹き込んで出る鎮魂的な低音域（6度のＦ前後・1400Ｈｚ前後）。高音域（７度のＣ・2000Ｈｚ前後）は、空間を突き破る祓い浄め的な高音。
演奏に使えるレベルの広い音域を持つが、ゆったりと自然に移ろう音階変化と倍音変化を愉しみたい癒し系石笛。
倍音ドランカー製造石笛？（笑）


基本キー；F（6度）
孔寸法；φ14×深さ29mm
色合い；黒っぽい深緑に透明感ある緑の斑模様が入る
透明度；緑の部分だけ透光する
石質；結晶は細かく緻密で堅牢。
＊ビーズ、革紐付きですが、ご要望により孔の左右から革紐を吊るす大珠仕立てに変更可能。