ぬなかわ姫の玉つくり工房が千七百年の時を経て復活した「ぬなかわヒスイ工房」

子持ち勾玉(弥生時代・山口遺跡出土品写し) [15m009]

子持ち勾玉(弥生時代・山口遺跡出土品写し) [15m009]

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商品詳細

新潟県阿賀市の山口遺跡出土勾玉の写しです。
弥生時代前期の出土品で、子持ち勾玉の類型とでも言える非常に珍しい形状の勾玉です。
出土品は白っぽいヒスイ(蛇紋岩??)ですが、出土品よりはるかに透明感の高い高品質のネフライトで作りました。
15m008の牙状勾玉より、若干質の良いネフライトです。

デザインについて
胎児を思わせる縄文勾玉のような扁平な形状。
腹部に三つの凸凹があり、子持ち勾玉の類型であると言えます。
個人的な見解ですが、弥生時代以降に盛行する「丁子頭勾玉」や「子持ち勾玉」などの凸凹した勾玉のデザインは、細胞分裂のように増殖していく様を現しているのではないでしょうか。
つまり多産・子孫繁栄の呪術と思うのです。
*実測図が入手できなかったので、寸法は推定です。

山口遺跡について
新潟県北部の阿賀野市の遺跡ですが、まだ発掘されて時間が経っていないせいか、残念ながら詳細情報不明(笑)・・・「遺跡ウオーカー」という詳細情報を網羅してあるサイトにも見当たりませんし、阿賀野市教育委員会のホームページにも詳細情報が記載されていないのです。
私がこの勾玉に出逢ったのは、二年前の新潟県立博物館で、当時県内で発掘されたばかりの出土品の企画展でした・・・現時点で解っているのはここまで。


ネフライトについて
軟玉ヒスイという和名から、硬玉ヒスイに比べて不当に価値が低くみられていますが、実の所はへたなヒスイよりよほど綺麗なのです。
また軟玉というネーミングから柔らかいと思われていますが、それは「傷のつき難さを表す硬さ」モース硬度であって、加工してみると硬玉ヒスイより堅くて困難です。
糸魚川の縄文人達は、ネフライトの美しさに魅せられて玉斧や大珠を作って各地に運んでいますが、加工が困難なためか勾玉は敬遠していたようです。
現代工具を使っても難しいため、ネフライトで作品を作る人は稀なくらい。
硬い・・・傷が付き難くて脆い・・・硬玉ヒスイ。
堅い・・・傷はつき易くても堅牢・・・軟玉ヒスイ(ネフライト)。
今でもパプアニューギニアの高地人は、ネフライト製の石斧を使っているくらいですので、粘りがある壊れにくい鉱物と言えます。


石質;非常に良く、ねっとりしたとろけるような質感
色合い;くすんだ緑
透光性;非常に良い(太陽光でもスカスカに透けます)

商品詳細

寸法;縦×幅×厚み(mm) 30×20×6mm(j出土品とは寸法が異なります)
材質; ネフライト(糸魚川産)

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