カムイ紋赤彩色石笛（指孔付き） [15I097]

神文である雲形紋とご神火紋を線刻した石笛です。
雲形紋は仏教美術と思われ勝ちですが、実は縄文土器の施文にその祖形が認められ、螺旋から派生した文様のようです。
仏教美術においての雲は天上を表現しているようですが、ここでは雨の親、つまり水を表現してみました。
四方にあしらってあるご神火紋は、中世絵画の富士山の噴火などに描かれています。
火と水・・・即ち「カ・ミ」というイコンになるのではないでしょうか。
縄文アミニズムは森羅万象をカムイ（アイヌ語で神）と崇敬していたという私の縄文観を表現してみましたが、如何でしょう？

アクセサリーやお守りとして持ち歩ける小型ペンダントタイプですが、１オクターブを超える全音域でも鈴を転がすような倍音が響きます。ライブ用石笛としても最適。

ぬなかわヒスイ工房の石笛は、プロ演奏家からのご注文も多いのですが、「息が吹き込みやすい形状・ビビリ音の排除・音域が広い」というプロからのご要望は、すなわち初心者でも吹き易い石笛という考えを基本にしていますので、どなたにもお勧めできます。

＊彩色は防水性塗料が使ってありますが、彩色部分を強く擦ったり濡れた指で触ると塗料が剝がれたり、指に塗料がつく恐れがあります。通常の使用方法では問題ありません。

音質の特徴
野太くも詫びた鎮魂的な音色を基本として、指孔解放で超高音域となり払い浄め的な音色に変化する。
ウグイスのような可愛らしい音色ですので、小鳥と交信して遊べます。
基本キー；6度のファから7度のファまでのオクターブ超えの幅広い音域を持ち演奏向き

石質；非常に緻密
透光性;非常に良い。
色合；若干白い斑が入る青味がかった象牙色

孔寸法；φ10×深さ22mm