ぬなかわ姫の玉つくり工房が千七百年の時を経て復活した「ぬなかわヒスイ工房」

上尾駮遺跡出土縄文石笛neo銘「墨流し裏勝り」 [17I028]

上尾駮遺跡出土縄文石笛neo銘「墨流し裏勝り」 [17I028]

販売価格: 50,000円(税別)

(税込: 55,000円)

在庫数 在庫なし

商品詳細

縄文後期(四千〜三千年前)の青森県六ヶ所村・上尾駮遺跡出土のヒスイ石笛のレプリカを、私好みに吹きやすく改良した石笛です。
驚異的な2オクターブ近い音域を持つ縄文の音色をお愉しみ下さい。

出土品は不純物が多い柔らかそうな緑系の糸魚川ヒスイ製ですが、白地に鮮やかな黄緑、黒と淡いコバルトが発色した四色ヒスイで作りました。
しかも部分的に赤い星、白乳色をした半透明の沸石部分がすりガラスのように混じっている非常に希少なヒスイです。
一般的にはヒスイに不純物に混じることは純粋ではないと忌避されますが、当初からヒスイは単結晶ではない複数の鉱物が混じった「岩石」であり、多様性こそ縄文好みと言えるかも知れません。

江戸時代の庶民は、奢侈(しゃし)禁止令により、地味な着物しか着る事を許されませんでしたが、そのことを逆手にとって羽織の裏地に凝り、やがて裏勝り(うらまさり)と称して、その派手さを競うようになりました。
指孔のある表をあえて渋い白地に黒の「墨流し」とし、裏を「裏勝り」にした江戸っ子な縄文石笛です。


実際の出土品は形状が歪であり、そのままの複製ですと売り物にならないために、寸法をそのままに丸みを帯びた直方体に作ってあるのがレプリカですが、neoは孔直径8mmのレプリカをベースとしながらも孔直径を10mmにして息を吹き込みやすく改良してあります。
またレプリカは裏表に1個づつの指孔がありますが、操作が複雑なために1個に纏めてあります。
その点はご了承をお願い致します。

縄文時代の石笛をネット検索すると、ヒスイ製大珠を石笛と誤認した情報が多いのですが、考古学的に石笛と推定されている石笛は、この上尾駮遺跡出土と轟貝塚出土の石笛などごく少数です。

大珠を石笛のように吹く事は可能かも知れませんが、有孔鍔付き土器が太鼓であるという説も含めて、音が出れば楽器であると断定する事はできません。
私も考古学者と同じ意見で、大珠は出土状況や形状から石笛ではないと推測していますし、こういった推測については慎重でありたいと思います。


ご予算に応じたヒスイ製石笛のご注文承ります。

吹き方だけでなく、貫通孔と直交する貫通小孔を指で操作すると、指の操作だけでも五段階に音階が変化で、驚異的な2オクターブもの音域を持つ元祖フルートです。
寂びた低音から驚くほどの甲高い高音までの広い音域を持ち、まるで龍笛や能管を想わせるような音色です。

音の特徴

音域;5度のファ〜7度のミ(2オクターブ弱)

基本キー;6度のレ

孔直径;10mm×深さ58mm(貫通孔)と、直交する直径5mmの貫通小孔


石質;練れて緻密。

色合;乾いた感じの白地に鮮やかな黄緑、黒、淡いコバルトが入り、部分的に赤い星、半透明の白乳色(沸石)が混じる非常に希少なヒスイ。

透光性;半透明の白乳色は透過する。

商品詳細

寸法;縦×幅×厚み(mm) 58×30×19mm(出土品と若干寸法が違います)
材質; 糸魚川産ヒスイ

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