ぬなかわ姫の玉つくり工房が千七百年の時を経て復活した「ぬなかわヒスイ工房」

小林秀雄愛蔵品獣形モデル勾玉 [18m005]

小林秀雄愛蔵品獣形モデル勾玉 [18m005]

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商品詳細

好事家でもあった評論家の小林秀雄の愛蔵品の獣形勾玉をモデルにした勾玉です。
実物は高さ8.4cmもある大きな勾玉で丁子頭ですが、小型化して丁子頭にしていません。

獣形勾玉や丁子頭勾玉は共に弥生時代を代表する勾玉ですが、出土品にはこの二つの特徴を持つ勾玉の類例がなく、また形が現代風なので近世に作られた勾玉と思われます。
この点はご指導を頂いている考古学者と同意見ですが、小林秀雄は近代に作られた贋作と知って求めたのかは不明です。
真贋はともかく、あどけない表情をした可愛らしい勾玉ではあります。
因みに写真の最後は愛蔵品の獣形勾玉を持つ小林秀雄です。

勾玉の形には新月説・牙玉説・胎児説など諸説ありますが、勾玉らしき形状の装飾品は前期(7000年〜6000年前)から出土してきます。
前期には滑石や蛇紋岩などの石材で切れ込みのあるドーナツ状の玦状耳飾りが作られ、その形状故に割れやすかったようで、半分に割れた玦状耳飾りに孔を開けたリメイク品が出土してきます。

私見ですが、それぞれの説は単独で語られるべきものではなく、リメイク品の作者や身に付けた人々が牙玉や新月を連想してデザインが洗練してゆき、やがて晩期(4000〜3000年前)頃に胎児を思わせる形に変化していったのではないでしょうか。
弥生時代には見慣れた定形勾玉が登場して、古墳時代に更に洗練されていきます。


因みに縄文時代前期にはヒスイで大珠が作られ、晩期から小型化して勾玉や丸玉が作られますので、当初はヒスイ素材そのものの価値が尊ばれ、加工技術の進展と共にカタチに価値を見出していく傾向が推測されます。。



石質;若干のヒビはあるが、石質は非常に良い
色合い;青味がかった薄緑に深い緑、黄色が入る
透光性;非常に良い

商品詳細

寸法;縦×幅×厚み(mm) 33×18×11mm
材質; 糸魚川産ヒスイ

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