ぬなかわ姫の玉つくり工房が千七百年の時を経て復活した「ぬなかわヒスイ工房」

金生遺跡モデル縄文勾玉 [18m006]

商品詳細

白地に鮮やかな黄緑が発色したヒスイで作った、縄文晩期の山梨県金生跡出土の勾玉をモデルにした勾玉です。

勾玉の形には新月説・牙玉説・胎児説など諸説ありますが、勾玉らしき形状の装飾品は前期(7000年〜6000年前)から出土してきます。
前期には滑石や蛇紋岩などの石材で切れ込みのあるドーナツ状の玦状耳飾りが作られ、その形状故に割れやすかったようで、半分に割れた玦状耳飾りに孔を開けたリメイク品が出土してきます。

私見ですが、それぞれの説は単独で語られるべきものではなく、リメイク品の作者や身に付けた人々が牙玉や新月を連想してデザインが洗練してゆき、やがて晩期(4000〜3000年前)頃に胎児を思わせる形に変化していったのではないでしょうか。
弥生時代には見慣れた定形勾玉が登場して、古墳時代に更に洗練されていきます。

他の時代の勾玉と縄文勾玉の違いは
・厚みが薄い
・形状が素朴で胎児っぽい
・穿孔工具に竹管を使用しているために紐孔が大きい

等々ですが、紐孔が大きい故に余計に胎児っぽく見えます。
因みに縄文時代前期にはヒスイで大珠が作られ、晩期から小型化して勾玉や丸玉が作られますので、当初はヒスイ素材そのものの価値が尊ばれ、加工技術の進展と共にカタチに価値を見出していく傾向が推測されます。

*出土品より若干大き目です。



石質;良い
色合い;淡いパステルグリーンがかった白地に明るい黄緑が発色する
透光性;非常に良い

商品詳細

寸法;縦×幅×厚み(mm) 29×20×9mm
材質; 糸魚川産ヒスイ

Facebookコメント