縄文石笛 [14YI012]

縄文前期（六千〜五千年前）の青森県六ヶ所村・上尾駮遺跡出土のヒスイ石笛（写し）です。
出土品は緑色一色のヒスイ製ですが，薬石（石英斑岩）で作ってみました。
石英斑岩は石英粒などが入っているため、同じ原石の中でも柔かい部分と硬い部分が混在しているために、ちょっとイビツになってしまいましたが、怪我の功名で縄文チックな雰囲気に仕上がりました。
因みに同じ寸法で作っても、ヒスイ石笛は硬質な音に対して薬石石笛は、若干マイルドな音色がします。

吹き方の変化だけでなく、貫通孔と直交する貫通小孔を指で操作するだけでも五段階に音階が変化できる元祖オカリナです。
寂びた低音から驚くほどの甲高い高音までの広い音域を持ち、まるで能管を想わせるような音色です。
縄文の音色をお愉しみください。

孔直径；8mm×深さ55mm（貫通孔）と直交する直径4mmの反対側まで貫通する小孔
基本キー；E　（技術次第で１オクターブ超えの広い音域を持つ）