卵成唐草紋線刻ヒスイ石笛（直孔タイプ・ペンダント仕様） [18I016]

白地にパステルライトグリーンが優しく発色したヒスイを卵成（タマゴナリ＝卵の形）に作り、唐草紋を線刻した石笛です。
即ち宇宙卵石笛！
最近は出回らなくなってきた若干青味がかった象牙色のヒスイ製ですが、結晶は非常に緻密で透過性は抜群です。
唐草模様は古くは縄文土器の施文に原初のデザインが見え、古代ギリシャでは葡萄蔓模様として流行し、シルクロードを経て仏教美術として日本にも輸入され、その後に唐草紋のバリエーションが生まれました。
狙って作ることができない心が鎮まりまえる響きの石笛です。

石笛の共鳴作用による豊かな倍音を得るために極限まで薄く削ってありますので、孔の中から持った指が透けて見えるほどです。
ぬなかわヒスイ工房の石笛は、プロの石笛奏者の要望で耳障りなビビリ音を調整しているのですが、この石笛はビーという石笛自体が共鳴して発生するらしい不思議な倍音が出ます。
姿といい、音色といい、まさにご神事にぴったりの希少な石笛となりました。
ぬなかわヒスイ工房の石笛はコピーされて多く出回っていますが、量産のコピー品には真似できない微妙な曲線と音色、吹き易さをお愉しみください。

音色の特徴

青空を悠々と飛ぶトビの鳴声に似た、駘蕩で心が鎮まる馥郁たる円やかな高音が特長的。
幽幽とした伸びのある音色が心地よく、何時までも長音を吹きたくなる。
イ〜ンという上品な倍音を持つ。
瞑想するように思う様の即興演奏をしてみたい石笛。

音域；Ｃ６〜Ｆ７

基本キー；Ｂ６

孔寸法；φ10×深さ23mm（直孔）


石質；透光性抜群で緻密、若干のヒビが入るが割れるヒビではなく模様の範囲。

色合い：品のいい象牙色にくすんだ緑が入る。